TOEIC必勝法
宇野 彦一
私がTOEICを本気で受験しようと思ったのはE-MAXに入校した今年の5月です。
それまでも興味はあったのですが書店で対策本を立ち読みしたりするくらいで、実際に行動には移しませんでした。
今回、2回の受験で1回目(5月)845点、2回目(7月)905点を取ることができました。私の行ってきた勉強方法や体験を紹介することで、E-MAXで学ぶ方々がTOEICを受けるきっかけになったり、さらなるレベルアップに向かう動機になればと思い、拙い文章ではありますが、ここに寄稿させていただきます。
私にとってTOEICは特に仕事で求められているわけではなく、客観的に現在の自分の英語の実力を測ってみたいという、あくまで自発的なチャレンジの気持ちが受験動機です。英検準1級にするか、TOEICにするか迷ったのですが、実用的な英語のレベル測定に向いているTOEICを選びました。英検で求められる超難しい単語の数々に苦手意識もありましたし(笑)。
ちなみに私は今まで英検もまったく受験経験はありません。
今回の受験してみようという気持ちを後押ししてくれたのは、E-MAXでTOEIC対策のレッスンがあると知った時でした。
レギュラーの英会話レッスンを基本としながら、こちらの希望の時期にTOEIC対策のレッスンが受講可能なかなり柔軟性のあるシステムなので、時間的な制約のある私にも受講できるぞ、と思ったのです。
私はもともと英会話が好きなので、会話とリスニングにはある程度自信がありましたが、正直言って文法はかなり苦手です。英語で日常のコミュニケーションをとる際には他の表現への言い換えでなんとかなってしまうのですが、それに慣れてしまって楽をしている自分に気付いていました。そんな私が、もう1ランク上へのステップ・アップを目指すには難易度の高い言い回しを習得する前に、基礎の見直し(特に文法)が必要だという思いもありました。
こういった私の弱点克服(基礎の見直し)にもTOEIC対策の勉強は役立つとも思いました。
【私のTOEICスコアの伸び】
5月中旬 E-MAXで1回目のTOEICトライアル試験→650-730点の間※
5月下旬 TOEIC本番1回目→845点
7月中旬 E-MAXで1回目のTOEICトライアル試験→750-850点の間
7月中旬 E-MAX井口先生の直前レッスンを受ける(1回)
7月下旬 TOEIC本番2回目→905点
※ トライアルでのスコア判定は振れ幅が発生する
【使用テキスト/教材/その他】
●『新TOEICテスト完全攻略 入門編』(高橋書店)CD付き \1400
●題名忘れたが図書館で文庫本サイズのTOEIC対策本1冊 →ちょっと内容が古かった
●Sidney Sheldon ’Nothing Lasts Forever’ 洋書 (詳しくは後述)
●Japan Timesのダイジェスト版
●DVD ‘The War of the Roses’ (ローズ家の戦争)アメリカ盤 (井口先生のおススメ、E-MAXでレンタル可) (詳しくは後述)
※主演のキャサリン・ターナーは井口先生のクラスメートだったそうです!
●i-podで英語リスニング。(私が繰り返し聴いたのはアメリカのNPRラジオをpod-castでダウンロードしたもの。キッズ向けのプログラムでDJと子供が電話で会話するものなど最高に楽しかったです。)
●海外通販にトライ
【実践したこと】
□早朝勉強を実践(試験前約3~4週間)
人によって状況は様々でしょうが、とにかく1日の中で30分でも良いので毎日机に向かうことを念頭に置き、私のケースでは早朝しかなかったので早起きしていました。
□長文を読むスピードをあげるため英語の小説を原書で読む訓練を実行
→読んだのは日本でも有名なベストセラー作家Sidney Sheldonの ’Nothing Lasts Forever’というサスペンス。図書館で借りました。個人的な感想ですが、内容は二流でたいした本ではないのですが、英語が平易で読みやすいのです(誰にでも読みやすいのが特徴の作家なのかも?)。病院を舞台とするお話なので医学の専門用語がバンバン出てきますが、分からなくても大筋と関係ないのでいちいち辞書を引かずに読みすすめられました。あと、かなりセクシー描写もあるのでこういう部分はめちゃくちゃ興味を持って集中して読みました(笑)。
この読書から、
① 知らない単語やフレーズに出くわしても辞書を引かずに前後の文脈から判断して、だいたいの意味を推測する。
② その単語が3回以上繰り返しでてくる場合は辞書を引く。(スッキリします)
③ 文章を日本語に翻訳しようとせずに、英語のまま脳にたたきこむ。(分からなくても良い)
④ できるだけ早く読む。(TOEICリーディングのPart7〔長文問題〕に役立つ)
⑤ 気になったり、気に入った表現があったらノートに書いておく。ただし、その場では絶対に調べないで、後でまとめて調べる。時間が無ければそのままでも構わない。ノートに書く、という行動だけでも脳への刺激が深まる。
⑥ たまに息抜きも兼ねて、声に出して読む。(これも脳への良い刺激になる。)
という習慣がついたと思います。
特に①③が大切だと思います。①では推測がまるっきり外れていることも多々あるのですが、「推測する」つまり「イマジネーションをふくらませる」ことが重要なのです。
③はよく英語学習本に書いてあることですが、これも1ヶ月くらい我慢して訓練すると自然にそんな感じになります。
それと、洋書を選ぶ際はできるだけ自分のレベルに照らし合わせて、簡単なものをお勧めします。背伸びして難しいものを選ぶと途中で放りだすことになるでしょう。
ハイレベルの洋書1冊より簡単な洋書2冊を読んだほうが身になります。これは絶対です!
その意味でもSidney Sheldonの本はおススメです。
一般の小説がハードル高ければ、子供向けの本などいかがでしょうか?文章が多い絵本でも構わないと思います。私が以前読んだ児童向けの本ではCynthia Kadohataの’Kira-Kira’(Atheneum Books)がおススメです。日系アメリカ人の姉妹が主人公なので、共感を持って読みすすめられます。
さらに、もう1つ選ぶ際のアドバイスはできるだけ会話文章が多く含まれるものを、です。
サクサク読めるだけでなく、実際の会話にでてくる質問に対する受け答えのバリエーションを習得できます。(これもTOEICのリスニングでよく出題される実際の会話上のQ&Aへの良い訓練になります。教科書的なQ&Aだけでは対応しきれません)
□ 2回目と試験直前にE-MAXでTOEICトライアルを受けた。→これは絶対役立ちます!
【理由】
①本番と全く同じ2時間集中コースなので、擬似本番の体験ができる。。
市販の教材を使って自宅でもできるからわざわざE-MAXで受けなくても・・・なんて思っている方がいたら、それは大きな間違いです、と言っておきます。
自宅で2時間集中できますか?携帯鳴ったり宅急便が着たりして中断しませんか?邪魔が入らないにしても自分1人で2時間集中して模擬試験やるのは至難のワザでは?2時間も緊張感持続するでしょうか?
そんな時にE-MAXのTOEICトライアルなら個室で自分を追い込んで、緊張感が途切れることなく集中できます!終わった後はかなり脱力感ありますが(笑)。
② 後半75分のリーディング問題における時間配分の目安が立てられる。
おそらくほとんどの方がまともにやっていたらリーディング問題を最後まで解答するのは無理ではないかと思います。私も最初のトライアルの時はラスト10問を残して時間切れで沈没しました。(後述するPart7対策参照)
リスニングでは解き方の説明(Directions)や4カ国混在のアクセントが体感できるのが大きいです。
特にDirectionsは毎回同じことを説明するだけなのでトライアルで聴いてしまえば本番では聞き流す程度でOK,その時間を問題先読み(※)にあてられる。
※最初の1、2問に軽く目を通す程度にしておいた方が賢明です。ガイド本ではよくこの問題先読みのワザを使うように書いてあるが、よほどの上級者でないと先読みに気を取られ放送に集中できなくなる。
□ 洋画DVDを繰り返し鑑賞
E-MAXで借りた‘The War of the Roses’ (ローズ家の戦争)を最初は英語字幕なし(アメリカ盤なので当然日本語字幕もなし)で見ました。
当然、聞き取れない会話や単語が沢山あるので2回目からは英語字幕付きに切り替えて。リモコンでポーズ、巻き戻し、スロー再生の連続です。参考になる言い回しはノートに書いておきました。
最後にもう1回字幕なしで通して鑑賞。面白かった!!
ダニー・デヴィート(本作の監督&出演)最高です!キャサリン・ターナーも最近見かけない気がしますが、美しいです!
【当日の対策】
Listening問題 (Part1-4)
●リスニングの45分間は流れてくる音声放送に従ってマークシートに答えを記入するので、こちらのペースで解答することはできない。
問題の先読みもある程度は可能だが、あまり先読みに気を回すと、肝心の音声を聞き取れなくなる。それより、ここでは集中して音声に耳を傾ける方が良い。
ただし各パートの冒頭に流れる説明(Direction)部分(30~60秒くらい)は、慣れた方なら聴く必要はないので、最初の1,2問に目を通すのは賢いやり方。
● 本番はメモ禁止!トライアルの時から一切メモをとらない訓練を!
LISTENING
●Part1,2は簡単、Part3,4で急に難しくなる。
READING
●Part7対策
最終章が最も難関です。
1. 体力的に疲れてくる。
2. 問題数も48問と一番多い(シングル・パッセージ20問+ダブル・パッセージ28問)
3. 終了時間が迫るとあせってきて、思考能力が落ちる
4. 長文読解なので一気に文章が長くなる(ダブル・パッセージは特に)
よってTOEICの900超えへの勝敗はPart7対策にあるといっても過言ではないと思います。特に現在スコアが700を超えているような方には。
多くのガイド本にPart7の対策が書かれているので、ここでは私が実感したことのみ箇条書きにします。
【Part7対策】
① PART7に50~55分はとりたい。そのためには他のリーディング・パートはとにかくスピードを上げて解答してゆく。多少自信がなくても決して振り返ったり、見直したりしない。
② 出題に多いのは、Eメール文章と返信のセット、お店やメーカーへの注文フォームと納期・価格見積もりやインボイス、招待状と返答といった実際にビジネスで使われる英文が圧倒的。これらに固有の形式・表現に慣れておく。
たとえば、ご自分で海外ネット販売に申し込んでみるのはいかが?ものすごく勉強になりますよ。
③ 「パラグラフ○、○行目の_____という単語は次のどの単語に言い換えられるか?」という形式の問題が2回続けて出題されたが、これは文章を読まなくても解答できる。
先に問題に目を通し、このタイプの出題があれば先に解答しておく。
④リスニング終了と同時に間髪おかず即リーディングにとりかかる。放送ではあっさり指示されるだけなので。回りを見るとここで鉛筆を置いている受験生が多いが、1秒も無駄にしてはいけない!
以上、まだまだ書き足りないのですが今回はここまでで時間切れです・・。
私は年内にあと1回か2回TOEICを受けたいと思っていますので、また機会があればもう1度書きたいと思います。
もし、私の体験レポートを読んで理解できない点とか、もっと知りたいコトなどありましたら、是非コメントを書いていただくか、E-MAXの方に連絡してください!
最後になりましたが、今回私の長年の漠然とした計画であったTOEIC受験を実行に移すきっかけを作ってくださったE-MAX英会話学院の井口学院長先生、ROMA先生そしてトライアルの時にはいつも勇気付けてくれた相原さんに深く感謝いたします。
お世辞ではなく、E-MAXのレッスンは大手英会話スクールには真似のできないキメの細かさと、生徒の都合に合わせやすい小回りの効くサイズが他の追従を許さないレベルです。
最強の強みは綺麗なスタンダード・アクセントの米語を話すローマ先生の会話レッスン+井口先生の長い在米経験に裏打ちされた生きた英語を基本にした文法レッスン(日本語で説明してくれます!) のコンビネーションで、これが非常に効果的です。
特に私のようにある程度英会話が好きな方とか自信のある方が、もう1段階ステップを上がるのには最適であると断言しましょう。
こんなスクールが私の住む街のすぐそばにあるのはなんと幸運なことでしょう!
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