みなさん、日本人の何%が英語を自由に話せると思いますか?10%?5%?自分の周りを見て、10人に一人はぺらぺらですか?それとも、20人に一人? おそらく、5%以下でしょう。 3%くらいが妥当な数字ではないでしょうか?
それにひきかえ、日本人の95%以上が、中学・高校を通して6年、大学まで入れると、8年間の英語教育を受けています。ということは、95%以上が6~8年の英語教育を受け、そのうちの5%以下が英語を流暢に話せるようになるということです。そして、この5%も大半が英会話スクールへ何年も通ったか、海外留学をした人たちです。
では、日本の英語教育のどこが悪いのでしょう?
答えは簡単です。 あなたの周りにテニスが上手な人はいますか? その人は、どうして上手になったと思いますか? プロからレッスンを受けて、当然、何時間も何時間も誰かと練習したからでしょう。一人で壁に向かって打っているだけでは、うまくはなれません。相手と何千回も打ち合いをした結果、どんな玉が返ってきても打てるようになるのです。
英語も同じです。日本の英語教育は、テニスでたとえると、テニスの理論だけ知っていて実際にはできない人から、6年間、教室でテニスの理論を習っているようなものです。それで、テニスができるようになると思いますか?日本人の95%は教室で理論を習っているだけなのです。練習をすること、それは、だれかと会話をすることです。もちろん、下手な相手と練習しても、うまくはなりません。テニスのプロは、英語ではネイティブです。
ネイティブと何時間も何時間も練習(実戦会話)をして始めて、英語が自由に話せるようになるのです。練習もしないで、英語を話せるようになるはずはありません。「聞き流すだけで、英語が口をついて出てくる」などという馬鹿げた宣伝を信じる人は、「テニスをテレビで見ているだけで、体がひとりでに動いてラケットを振るようになる」ということを信じるのでしょうか?
英会話スクールは、テニススクールと同じです。私たちは、プロであって、英会話のコツを教えます。しかし、一週間に一時間のレッスンで、実際に話している時間はせいぜい15分程度、それだけではうまくなりません。レッスンはあくまでもレッスンであり、レッスンの合間に練習をしないと目だった上達は望めません。でも、今の日本には、テニスの練習をするように、会話の練習をする場がありません。
アメリカでは、外国から来た人たちを相手に、ESLといって、英語を教える学校がたくさんあります。その学校と日本の英会話スクールとでは、本質的な違いがあります。アメリカの学校は、外国から来た人に英語の文法を教えています。ほとんどの人が英語教育を受けないで来ているからです。そこで英語の文法を習った生徒たちは、一歩外に出れば、まわりは、すべてネイティブです。英語以外は通じない世界です。
一方、日本の英会話スクールは、本来のスクールに意味を失って、練習の場になってしまっています。ほとんどの日本人にとり、唯一ネイティブと話せるところ、それが、英会話スクールなのです。一週間に15分でも、ネイティブと英語を話す、それが、経済的にできる人は、人口の5%に満たないのです。
これでわかりましたか、なぜ、日本の英語教育では英会話のできる日本人を生み出すことが不可能なのか?英会話のできる人が人口に占める割合は、西欧の先進国では50%近くあります。日本は、それが5% 程度。
グローバル化時代の特徴は、世界のどこにいてもだれでも同じ機会が与えられるということです。ODESKというサイトは、世界中の人たちの職業斡旋所です。そこでは、英語ができることが第一の条件になっています。
コメント