下の表は、アジア主要国での小学校での英語教育の状況を比較できるようにまとめたものです。それぞれ主に都市部での教育事情ですので、下の表はその国全体の状況を表すものではありませんが、それでも都市部では、タイをはじめ十分すぎるほどの時間を英語教育に割いていることがわかります。韓国や中国では学習レベルも高く、小6段階で日本の高校受験レベルの英語力を要求しています。しかし、日本の公立中学での英語の年間授業時間数(約105時間)と比較してみると、中国の小学生に要求されている英語力は、時間数からすれば決して無理がないことがわかります。タイのように極端な例もありますが、学校外でも英語学習に多くの時間数を費やしており、日本の時間数がかなりお粗末に見えます。中国やタイなども英語教育ブームはここ数年で体制が整ってきたところです。このシステムの差が効果として現れてくるのは、さらに数年先だと思われますが、今のままの日本の英語教育では、今以上に水をあけられる事になるのではないでしょうか。
小学生の英語学習時間数の比較
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アジア英語教育最前線 河添恵子著(2004刊)および
青山学院英語教育研究センター調査資料など参照
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