最初にはっきり書かせてもらう。日本人留学生の英語レベルは他の国からきている留学生にくらべ格段に低い。中学校から少なくとも高校卒業時まで6年間も英語教育を受けてきていながらなぜ日本人はこれほどまでに英語ができないのであろう?とにかく、日本人は英語が話せない。読み書きはほかの国からきている留学生とくらべても劣らない、いやむしろ上かもしれないのに、なぜ話すことになると日本人留学生の英語レベルは世界の国々のなかでも東南アジア(ベトナムやカンボジア)からきている留学生と肩を並べるほどのレベルである。東南アジアからきている留学生のほとんどは中高と英語教育を受けてきていない。その話すレベルとほぼ同じなのである。
アジアの中でもまだ中国や台湾からの留学生などのほうが流ちょうにはなす。なによりその単語力の多さには参ることがおおい。中東からきている留学生はこと文法や筆記には弱いが話すことだけはどこの国からきている留学生よりも長けている。南米やメキシコからきている留学生も中東の留学生とおなじく、話すことにかけては群を抜いている。
理由としては日本の英語教育が話す英語や生きた英語を教えていないからだ。教科書の英語をひたすら解析しそして文法に直す。そして単語を覚え、そしてリーディングをひたすらする。中高の英語の授業の中で英語を話すときといったら、教科書を音読するときかクラスの一番はじめの「Good morning, Mr. Kuboki.(自分のときは久保木先生でした(笑)) How are you today? I am fine, thank you.」みたいな英語だけである。それだけでどこまで英語が話せるようになるのであろうか?
実際、アメリカにくるまで私は自分の英語力は十分アメリカ人とコミュニケーションをとれるレベルだとおもっていた。しかしロサンゼルスについた瞬間から周りの英語がまったく理解できず、税関ではまったく用意していた英語すら話すことができなかった。一生懸命辞書をつかいどうにかこうにかコミュニケーションをとっていたに過ぎないのである。日本で1年英語集中課程をとってきた後だったにもかかわらずである。
私が英語を話せる例外だとは言わない。しかし私を含めて周りの日本人の英語レベルはとてつもなく低い。アメリカ人の友達の印象も一番英語を話せない人種は日本人だと言っている人がおおいくらいである。
アメリカ人にいわせると、日本人のそのカタカナ英語は理解に苦しむとかなんとか。アイアムジャパニーズ、本当にカタカナで書いたように英語を発音する日本人。これじゃしょうがないといえばしょうがないのであるが・・。
アメリカのドラマなどにもでてくることがある。英語を話せない日本人を馬鹿にしたようなセリフが。アメリカ南部の白人主義を推進しているグループがテレビの演説を日本語発音でしたというのは有名な話だそうだ。
しかし日本人の文法理解度はどの国の留学生のそれより凌駕している。アメリカ人よりも詳しいこともしばしばである。英語を話せない反面、いい面があることも重要ではある。しかし、英語は言語。話せてなんぼの言葉だと私は思っている。言葉はコミュニケーションをとるために作られたものなのだから。
とにかく、ひとりひとりの英語レベルをあげていかなければアメリカ人の印象はいつまでたっても英語を話せない日本人のままである。そのためには日本の英語教育そのものを書いていく必要と、留学生ひとりひとりの努力が不可欠である。私もふくめてではあるが・・(苦笑)
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